PECS®(絵カード交換式コミュニケーションシステム)は190以上もの研究文献によりPECSの有効性の証拠が発表されているエビデンスベースの方法(EBP)です。こちらから研究文献のリストを参照していただけます。 効果的に学ぶ環境を構成するために組み込まれた構造的なフレームワーク、教育へのピラミッドアプローチ®では、エビデンスに基づく方法を組み込んでいます。下のチャートを参照ください。
エビデンスベース方法とはどういう意味?
特別支援教育、言語病理学、行動分析の分野では様々なエビデンスベース(EBP)の定義があります。教育におけるエビデンスに基づく実践(2012)の著者Cook,Smith,Tankersleyはエビデンスベースとは質の高い研究を通じて介入の方法が効果的であることが示されているとして定義されています。
アメリカ言語聴覚協会(ASHA)はエビデンスベース実践を医療専門/専門家の意見、科学文献から収集した証拠、保護者やクライアント、関係者の方々の視点からの意見などを統合したことを基にエビデンスベースとして定義しています。「エビデンスベースの要素すべてを一緒に検討すると、臨床の専門家は、情報やエビデンスに基づいた意思決定を行い、コミュニケーション障害を持つ個人の関心、価値、ニーズ、選択を反映した質の高いサービスを提供することができます。」(ASHA)。
ピアリビューの文献の一つ、行動分析では、Slocum ら(2014)は、専門医、専門家がクライアントにサービスを提供するために、利用可能な最良の証拠とクライアントの価値/内容と臨床的専門知識と統合する専門的な意思決定のモデルとしてエビデンスベースを定義しています。
自閉症スペクトラム障害に関する国家専門開発センター(NPDSにあるASD)はエビデンスベースに対する基準には、高い質のピアレビューされた文献にて十分な数の実践レポートの発表や独立した研究グループによって再現された研究実験の有効性のデモンストレーションを行うことを必要性に基づいて特定しています。エビデンスベースとして選択されるには、実践のカテゴリに少なくとも次の項目が必要となっています:
以下にハイライトされている組織やピアレビューの参考文献ではPECS®をエビデンスベースとして認証しています。
イタリア国立衛生研究所は 、2023年に自閉症スペクトラムの診断と治療に関するガイドラインを起草した。同パネルは、ASDの子どもや青年にPECS®を使用することを提案している(11.1 Recommendation: Picture Exchange Communication System)。
効果的な学習環境を構成するための体形的なフレームワークである教育へのピラミッドアプローチ®は、認証された支援方法を組み込んでいるため、国家クリアリングハウスの自閉症証拠と実践(NCAEP)によってエビデンスベース実践法として認証されています。