「教育へのピラミッドアプローチ®(PAE®) 」はPECS®の共同開発者であるアンドリュー・ボンディ博士により、自閉症の人々を支援するスタッフを長年サポートしてきたなかでの実践や応用行動分析学の概念を基に開発された独自の指導方針です。だれもが学ぶために必要とする要素やスキルを効果的にどのように教えたらよいか、また対象者が効率的に学ぶにはどの様な学習環境を構成したらよいか、この「教育へのピラミッドアプローチ®(PAE®)」は 教室またはご家庭で教える立場に立つ人であれば誰にでも使える効果的な指導方針です。

教育へのピラミッドアプローチ®(PAE®)は2つの異なる要素により成り立っています。それは、「何を教えるか」と「どのように教えるか」です。

まずは応用行動分析を通じて対象者の成長のために学習しやすい環境の基盤を作り上げていきます。「何を教えるか」の要素には、役に立つ活動の中で役に立つスキルを 教えること、人との関わりをするためのコミュニケーション、強力な強化子で学習のモチベ―ションをあげる(維持する)、そして行動の介入計画を焦点としています。

これらの要素は、ピラミッドアプローチの土台にあたり、学ぶ事を促進するために必要であり、学習を効果的にする土台の環境設定を構成します。「どの様に教えるか」の指導要素にはレッスン形式、プロンプト方法、エラー修正方法(各レッスン形式に対して独自に開発されたもの)と般化に焦点をあてます。このすべての要素がそろっているのか、皆さんの行っている指導方法が効果的か見極めるためにはデータ収集し、集めたデータを基に判断することになります。以上に挙げた9つのピラミッドアプローチに関わる全ての要素が結合された時に、このシステムは幅広い環境の中で効果的な成果をもたらします。

このワークショップでは、その9つの大切な要素を解説します。教育へのピラミッドアプローチ®(PAE®) は系統的なプログラムであり、教育する者が各学習者の最大限の学習成果を達成するためにどのように個々の学習を設定するのかを教えてくれます。ピラミッドアプローチの要素を専門家チームや教室に取り入れることにより、効果的で実践的な施設での支援に効果的な成果をもたらすことでしょう。

教育へのピラミッドアプローチは創造的な方法で教えることを促進する数少ないプログラムの一つであり、幅広い行動応用分析の原則が適応されています。ピラミッド教育コンサルタントでは対象者の使用するコミュニケーションの様式には関係なく、応用行動分析の要素を独自に組み合わせて、日常生活で使えるコミュニケーションスキルを築き上げる事に重点を置いています。

学ぶ内容

  • ピラミッドアプローチにある9つの要素を見極める
  • 『指導内容』として大切な4つの要素:
    • 機能的な活動
    • 強力な強化子
    • 機能的コミュニケーション
    • 状況にそぐわない行動の概要
  • 『指導方法』として大切な4つの要素:
    • 般化
    • レッスンの種類
    • 指導方略
    • エラー修正の概要
  •  どの様な状況下で行動がおこったか説明する
  •  レッスンや教材が機能的であるかどうか評価する
  •  効果的な強化システムの重要な要素を名乗り実践する
  •  一つのものや活動を使用して少なくとも4つの異なるレッスンをリストアップする
  •  ピラミッドアプローチにある全ての要素を含めたレッスン計画を作る
  •  効果的な指導ができているかを確認するための方法:データ収集 

養成案内

受付: 8:30 - 16:25

受講時間: 8:15

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受講費に含まれている資料

  • 受講内容のレジュメ 一冊
  • 教育へのピラミッドアプローチ 書籍 一冊

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