ピラミッド教育コンサルタントは、発達障害、自閉症、またコミュニケーション障害の方々の社会参加や、自立した生活のために必要とするスキルを学ぶサポートをしています。応用行動分析の概念と研究で有効性が確証されている指導方法を上手く組み合わせることにより、欲しいもの、必要なもの、見たものなどを伝えるスキルを身に付け、成長にかかせないスキルを体得することで、最大限の自立を目指し、学習者に合う教育環境を整えることが弊社のミッションです。

1992年、PECS® (Picture Exchange Communication System® 絵カード交換式コミュニケーションシステム™)と教育へのピラミッドアプローチ® (Pyramid Approach®) の開発者であるアンディ・ボンディ博士(Ph.D.)とロリ・フロスト(MS. CCC-SLP)によって創設されました。アンディとロリは機能的コミュニケーション、学習、日常の活動や環境の中で学習者をサポートするための指導方法をデザインすることに焦点を置き、PECS®やピラミッドアプローチ®を開発しました。アメリカ全土、そして世界中の国々に普及するにつれ、様々な年齢の 学習者、そして支援する側である家族、教員やサポートチームのメンバーがPECSやピラミッドアプローチによって助けられ、役立つ情報を獲得してきました。

私達の価値

ピラミッド教育コンサルタントは、人々の生活にポジティブな変化をもたらすことを大切にしている情熱的かつ革新的な団体です。弊社では、お客様、そして従業員の成長のため、クリエイティブに、そして皆が協力していくプロセスを大切にしています。ピラミッド教育コンサルタントは研究に基づき、常に変化する環境や学習者、ご家庭、コミュニティのニーズに柔軟に対応していきます。

ピラミッド教育コンサルタントは、世界中に様々な専門性や経歴を持ったコンサルタントがいます。コンサルタントの経歴や専門は様々ですが、対象者の方が、今そして将来の生活を営むために必要なスキルを教えることに熱意を持ち支援に携わっています。弊社では、PECS,教育へのピラミッドアプローチ、コミュニケーション、そして行動について多岐に渡る分野のトレーニングやワークショップを開催しています。また、皆様の支援現場や環境に一番適した支援方法を提案・アドバイス出来るよう、家庭、学校、作業所や地域など現地やオンラインでのコンサルテーションサービスも提供しています。また、PECSやピラミッドアプローチに関する質問が可能で、支援者同士のつながりの場としてオンラインコミュニティー「日本PECSユーザーサポート」も設けています。更に教室での支援や、日常生活にてPECS(コミュニケーションに変えたい)を使うにあたり、デザインされた教材なども多数販売しています。皆様のニーズに合った教材を選ぶお手伝いも可能ですので、お気軽にご連絡下さい。

学習者の方々の人生や生活の質をベストなものにするため、皆様は日々熱意をもって支援されていると思います。そのサポートを私たちにお任せ下さい!

私たちの使命

ピラミッド・エデュケーショナル・コンサルタンツは、教育へのピラミッド・アプローチと絵交換コミュニケーション・システム(PECS)の世界的な情報源です。私たちの目標は、自閉症や発達障害の分野で、保護者、介護者、専門家に最高品質のトレーニング、コンサルテーション、サポートを提供することです。機能的かつ実践的で、エビデンスに基づいた介入方法を用いて、個人が効果的にコミュニケーションをとり、自立して機能し、学校、家庭、職場、地域社会で生産的になる方法を教えることを目標としています。

基本方針表明 (ポジションステートメント)

アイデンティティ・ファースト とパーソン・ファースト・ランゲージ

人はそれぞれ個性的であり、誰もが同じように述べられることを好まれない場合もあります。「アイデンティティ・ファースト」で呼ばれることを好まれる方もいれば、「パーソン・ファースト」で呼ばれることを好む方もいます。敬意と包容力を配慮し、弊社でのプレゼンテーション、ウェブサイト、コミュニケーションにおいて、両方のタイプの言葉を使用しています。相談や個人的なやりとりにおいては、常に本人の好みを尊重し、介助者や支援する教育チームの指示に従います。

教育へのピラミッドアプローチ、PECSそしてABA(応用行動分析学)について

応用行動分析学(ABA)は、行動、そして行動に影響を与える状況を研究する科学的アプローチです。ABAは、個人が見せる危険な行動を減らし、代わりにより安全な行動と置き換えることを支援することに重点を置いたものが始まりでした。ABAのもう一つの重要な焦点は、学校、家庭、地域社会などの環境におけるスキルの習得です。

ABAは、教育、障害者支援、組織行動管理、臨床心理学など、さまざまな分野を包含するまでに成長しました。ABAが社会的に大きく認識されるようになった分野のひとつに、自閉症に対する介入です。この分野でのABAの実績により、数多くの公的および私的なプログラムの開発へされ、医療保険業者からも認識されるようになりました。現在では米国医療保険会社によりこれらのプログラムやサポートが補償の範囲内としてカバーされています。

しかし、ABAの分野の中には、コミュニケーションを教える為の様々な方法があります。発話に重点を置くものもあれば、手話に重点を置くものや、PECS🄬(Picture Exchange Communication System🄬)のような視覚的ものを含む複数の方法を用いるものもあります。

弊社の創設者は、公立学校でPECSとピラミッド・アプローチを開発し、1歳半から21歳までの子どもたち、青少年、成人と支援に取り組んできました。私たちのアプローチは、学習の科学、行動分析学、教育学、言語病理学に基づいています。機能的なスキルを身につけ、コミュニケーションをあらゆる活動や場面に取り入れることの重要性を強調し、個人の自立と自己主張を支援することを目標としています。
ABAに対し、過去のコンプライアンスと反復に重点を置いたやり方には批判もありますが、PECSは一貫して肯定的な結果をもたらすと報告されています。過去30年間、よく訓練された専門家を通してPECSを学んだ人たちからは、強い否定的な反応は見られなかった。それどころか、多くの人が社会性と情緒の成長とコミュニケーションの改善について指摘しています。

ピラミッドでは、指導者、家族、学習者と協力し、意味のある目標を目指し、機能的な教材を通してスキルを伸ばします。教育へのピラミッド・アプローチは、支援者個人が質問することを促し、レッスンの効果を評価するための方法を提供しています。支援を必要とする学習者の保護者との話し合いの中で、一貫して明らかになったのは、保護者が子供に望んでいることは、全ての保護者が皆望んでいることを同じで、自分の子供が幸せになり、仕事を得てできるだけ自立して生活するなど、積極的に社会に参加することです。

私たちの目標は、個々の学習スタイルに合わせた効果的な指導法を用いて、これらの成果を達成できるようサポートすることです。

PECS🄬(PICTURE EXCHANGE COMMUNICATION SYSTEM🄬)絵カード交換式コミュニケーションシステム™

当社の創立者、ロリ・フロストとアンディ・ボンディは、公立学校で働くかたわら、幼い学習者に、自分の好きなもの、欲しいもの、必要なものの絵カードを相手に手渡すことで、自分の要求を伝えることを学習者に教える方法としてPECSを開発しました。これがPECS(Picture Exchange Communication System:絵カード交換式コミュニケーションシステム)の誕生につながりました。PECSは、学習者がコミュニケーション・スキルを身につけ、自主的に他社と交流できるようにする為の実績あるアプローチです。
個人が絵を指差して願望やニーズを伝えることに頼っていた歴史的な慣習は、ほとんど成功しませんでした。

PECSの手順は進化し続け、絵カードの使い方を拡大し、絵カードの選択や、距離や労力、といった障壁の克服、属性語や記述子を使った文の構成、コメントや質問に答えるといったスキルを含むようになりました。初期の観察によると、PECSは即座に効果を発揮し、多様な人々がさまざまな状況で使える幅広いコミュニケーション能力を身につけるのに役立ちました。このことは、世界中の何百もの研究論文や出版物によって裏付けられています。

1985年の創設以来、PECSは何十万人もの子ども、青少年、そして成人にとって効果的であることが証明されています。PECSの指導法は、一人ひとりののユニークな行動特性や学習特性に合わせたものですが、いかなる指導法も万能ではありません。これはPECSにも当てはまります。

PECSを一時的に使用してから、発語を主なコミュニケーション手段として獲得する児童もいれば、発話がほとんどなくても、絵カードによるレパートリーが豊富になり、音声表出機器(SGD)への移行が適切になる児童もいます。アイコンタクトやその他の対人関係スキルなど、絵を指し示すスキルや共同注意能力がある学習者には、最初からSGDが適している場合もあります。

私たちは “汎用的 “なアプローチを避け、個々人に合った方法にこだわっています。
私たちのチームは、ご家族と緊密に協力し、サービス提供者と真摯に連携して、学習者一人一人の現在もっているスキルとニーズに基づいた最適なコミュニケーション手段を特定します。最も効果的な方法を通じて、地域社会にて有意義で、かつ機能的なコミュニケーションができるように個人のスキルを身につけるさせます。

PECSはコンプライアンスに基づいている?

PECSはコンプライアンスに基づいているのでしょうか?PECSはコンプライアンスに基づいているのでしょうか?PECS®のフェイズIでは、学習者が望むアイテムを得るために絵カードを手渡さないといけないので、コンプライアンスが含まれると指摘する人もいます。

「子どもがボールに手を伸ばしているのを見て、ボールを欲しがっていることがわかったら、なぜボールをあげないのだろう?なぜ交換にこだわるのか?」子供がボールを欲しがっているからといって、ボールを与えるべきでしょうか?答えは毎回ではなく「時々」ですよね!もちろん、時には単純に親切にして、子dも達が好きで楽しめるものを与えるべきですが、いつもそうしていたらどうなるか考えてみましょう。私たちは、子供が毎瞬毎瞬何を欲しがっているのか観察し続け、あらゆる要求を可能な限り先読みし、また、決して間違いを犯さないようにしなければなりません。このようなやり方は、環境や人々を超えて実施するのが難しいだけでなく、より重要なのは、学習者のスキル開発にとって不利になるということだ。

PECSプロトコルの初期段階では、コミュニケーションには相手にメッセージを伝えることが含まれることを学習者に教えることに重点を置いています。PECSの焦点は、すべての人にとって重要であると考えられる有意義なコミュニケーションスキルをすぐに教えることです。誰もが、ある物事や活動(またはその除去)を要求すること、助けを求めること、休憩の必要性を示すこと、「これが欲しい? などの質問に答えること、待つこと、移行すること、機能的な指示に従うことを学ぶ必要がある。このような普遍的に重要なコミュニケーションスキルがなければ、学習者だけでなく、学習者と接する人々にとっても深刻な障壁が生じることになります。

PECSの手順が他のコミュニケーション方法と異なるのは、学習者に何が欲しいかを尋ねるなど、コミュニケーションの相手がコミュニケーションを始めるのを待つのではなく、自分から自発的にコミュニケーションを始めるように教えることを優先しているからです。コミュニケーション・パートナーは、常に学習者がやりとりを始めるのを待ちます。

PECSを使って学習者にコミュニケーションを教えるとき、私たちは、アイテムやアクティビティに対する学習者の自己主導的な動機づけを、より容易に、そして普遍的に他者から理解されるコミュニケーションに向けます。学習者が品物に手を伸ばすのは、他の人に要求を伝えるためです。学習者が強く抗議したり、抵抗したりした場合は、すぐに絵カードのやりとりの指導を中止します。私たちは、学習者が何を必要としているのか、何に興味があるのかを素早く見極めますが、決してコミュニケーションを強要することはありません。私たちの目標は、自立した自発的なコミュニケーションなので、学習者の進歩に基づき、プロンプトはできるだけ早くすべて取り除いていきます。

PECSでは、コミュニケーションを自発的に始める事と要求する事が最初のスキルとして教えられます。そして、手順はその後、コメント(I feel、It’s、I don’t likeなど)、質問への回答、会話への参加などを教えることへつながります。そして、早めに「いいえ」を示す自己主張のスキルを学習者に教え、彼らの選択を尊重するよう熱心に取り組みます。PECSは、単にものを求めるだけでなく、助けを求めること、他の人と一緒に活動に参加すること、質問すること、欲しくないものを示すこと、自分の考えや感情を共有することなど、その人にとって重要なスキルを教えるものです。

PECSの手順は、学習者のモチベーションに働きかけるものでありますが、指導者が遵守を要求したり義務付けたりするものではありません。機能的なコミュニケーションスキルを身につけることは、すべての人の基本的な権利です。これらのスキルは、自己主張と自立をサポートする基礎となるものです。学習者がこのような重要なスキルを身につけることで、自分の意見を表明し、自分の置かれた環境に基づいて行動し、より多くの選択肢や機会を手にすることができるようになります。

現在

ピラミッドオフィス
ピラミッドのサービス

世界中の国々で、様々なニーズ、目標、支援が必要な方々の生活に良い影響をもたらすための効果的な支援方法についてアドバイスすることを目標に、弊社のコンサルタントは業務に携わっています。PECS®(Picture Exchange Communication System® 絵カード交換式コミュニケーションシステム)や教育へのピラミッドアプローチは、自閉症や応用行動分析の分野で高く評価されており、日々の生活の中でコミュニケーション、学習、作業、仕事、そして生活するため、日々使用している方々にとってなくてならないものとなっています。現在では、弊社の手法や考えの土台となるテキスト、PECSトレーニングマニュアルと教育へのピラミッドアプローチは15か国語に訳されています。ピラミッド教育コンサルタントは世界に15のオフィスがあり、更に拡大を続けています。また、誰もがピラミッドのメゾットを学べるような機会を設けるため、世界中の地域の法人や活動団体と協力 しています。

弊社がサービスを提供する対象者

子ども、成人

弊社のサービスは、自閉症、発達遅延、身体的障害、知的障害、ろうあ者、脳損傷、その他生活の中での困難が見受けられる、様々な障害をお持ちの方々を対象としています。発語でのコミュニケーションが限られている対象者が、PECS®(Picture Exchange Communication System® 絵カード交換式コミュニケーションシステム)を通じて発語することが出来るようになったり、人との関わり合いや将来必要なスキルを学ぶことが出来るようサポートします。教育へのピラミッドアプローチを使うことで、学習者の多様なニーズに合わせた環境を作り、実効性のある学びが出来るよう手助けします。思春期の子ども達や、成人の方々への支援も同じく、対象者の方が事業所、雇用現場、そして地域社会で生活出来るよう、同様のツールを使用し支援を進めます。利用者と支援チームで将来について話し合い、どのような生活を送りたいかを決めていく中で、日常生活で携わる活動や、他人と関わっていく際に役に立つスキルを教える手助けをします。

弊社のコンサルテーションは、個人のニーズに合わせたアプローチを決めてから行います。まずは何を達成したいのか目標を聞かせてもらい、その後保護者を含めた、支援チームが実践出来るベストプランを作ります。コンサルテーションは家・学校・放課後デイ・作業所等どこでも実施可能で、現場・オンライン・ビデオコンサルテーション等どの媒体でも可能です。皆様のご希望に沿って実施します。

専門家・教育者・支援者

ワークショップやトレーニングを通じ、機能的なスキルをすぐに生徒に教えるために必要なツールをお教えします。理論的な土台、実用的な例、そして実践練習を、経験を積んだコンサルタントと共に行うことで、ピラミッドの手法、工程を実践の現場にて実践出来るよう指導します。現在様々なトピックについてのワークショップを提供しており、あらゆる分野で支援されている専門家や教育者が参加しています。皆様の支援現場での役割や、どのような方を支援しているかに関わらず、支援方法を環境に適応させる為、必要なガイドを提供することが弊社の目的です。

弊社のコンサルタントは、ピラミッドアプローチに基づき、学校や支援施設と連携することで、より良い学習環境を作り上げるサポートをします。対象者に日々の生活を営むために必要なスキル(機能的なスキル)を教えることは、可能性を 最大限に広げ、総括的、そして相互に影響し合う学習環境を作り上げることを促します。教室やカリキュラムをピラミッドアプローチを軸に編成し、保護者と支援チームとの共通のゴールを立て、達成に向かって支援するためのサポート、そして対象者がスキルを学ぶ中で直面する問題点の解決などのお手伝いをします。

家族

コミュニケーションが出来ることは家族同士が生活し、お互いをサポートしていく為に必須です。弊社の方針は、教育環境だけでなく、家庭、社会、そして対象者が行く所どこででも必要なスキルを実践できる手助けをすることが目的であり、その過程の中で、保護者や兄弟姉妹はとても重要なチームメンバーの一人です。必要な時、必要なコミュニケーションスキルや生活スキルを教える機会を組み込むことで、忙しい中でもなるべく容易に、家族全員に有益になるよう、支援方法をデザインしています。初期のプログラムの開始時点のみコンサルテーションを依頼されるご家族もいれば、長年定期的にコンサルテーションを続けているご家族もいます。サポートの回数や年数に関わらず、目標を達成出来る様全力でサポートします。

ワークショップを受講された保護者の方々は、実用的なアドバイス、実演、そしてグループ練習を通じて弊社のメゾットを使う権限が与えられます。コンサルタントが理論的な土台について分かりやすく説明し、話したツールや方法をすぐにお子様に対して使える様お手伝いします。目標に向かって進めるためのガイドや、質問に対する応答、直面している問題解決のサポートも提供しています。