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教育へのピラミッドアプローチ(PAE)

教育へのピラミッドアプローチとは?

教育へのピラミッドアプローチ®(PAE®)は効果的な学習環境を作り、学習を指導する際に必要な要素を組み合わせた総合的なフレームワーク(枠組み)です。アンディ・ボンディ博士(Ph.D.)によりデザインされ、機能的な(役に立つ)応用行動分析(ABA)の概念が基本となっております。ピラミッドアプローチは教育、事業所やご家庭、そして一般社会の中で教えるという立場にある人々誰にでも使っていただける様々な要素をまとめたフレームワークです。この独特な指導方法は発達遅延や知的障害、自閉症、コミュニケーションをとるのが難しい方々やその他の学習障害がある様々な年齢の方々にとって役立つ方法です。

学習者の結果を最大限に広げるためには、何を教えるのか、どうやって教えるのかなどの情報だけでなく、それらの要素を全てまとめてくれるレッスン計画が必要になります。ピラミッドアプローチはどのような順番でどのような要素を取りかかるべきかを決める鮮明なガイドとなります。本物のピラミッドがピラミッドの形作りを始める前に強固な土台作りから始めないといけないのと同じで、ピラミッドアプローチは教育に関する科学的な研究をベースとした強固な土台から作り始めます。

ピラミッドアプローチは構造的な要素と指導の要素をきっちり分けるところから始まります。

構造的な要素はその土台部分にあり、学習が進めるための環境を作ることにあたります。この土台の要素は:

  1. 機能的な活動
  2. 強力な強化システム
  3. 機能的コミュニケーションと社会的スキル
  4. 状況にそぐわない行動(CIB)に取り組む

指導の要素はピラミッドの側辺になり、効果的なレッスンを作るために必要な情報になります。側辺の要素とは:

  1. 般化
  2. レッスン形式
  3. 指導・プロンプト方法
  4. エラー修正(ピラミッド独自の、特定のプロンプト方法に合った方法)

これらすべての要素にはデータを基にした判断が含まれ、系統的なデータ収集と分析が必要になります。すべての要素がそろうと、スタッフ、保護者、そして生徒の成功につながります。教育へのピラミッドアプローチを実践することにより、効果的な学習環境を作り上げることができ、それによって自立が促され学習の成果が上がります。

般化 指導方略 効果的なレッスン 機能的なコミュニケーション 機能的な活動 強力な強化子 状況にそぐわない行動 エラー修正 行動の原理・概念・ルール データ 「何を」教えるのか 「どのように」教えるか

ピラミッドアプローチは、“なに”を教えるかより、学習の“なぜ”と“どのように”教えるのかに焦点を置くことで、それぞれの学習者のプログラムを学習のゴールを達成するために個別化することができると考えます。

教育の“指導内容”
どの教育の現場においても自立を促すための重要な要素
教育の“方法”
学習の効果を最大限にするための系統的指導法
機能的活動
長期的なスキル発達と実践的なスキルの使用を促すためにデザインされた教材を使うことで自立を図るレッスン
強力な強化システム
強力な強化子の獲得を使った視覚的なシステム
機能的なコミュニケーション
一日の活動のなかに組み込まれている自立に必要なコミュニケーションスキル
状況にそぐわない行動
状況にそぐわない行動の機能的制御(理由)を見つけ、その代替となる行動を教え、サポートすることに焦点を置く
般化
刺激と反応の要素を両方取り入れることで学習を始める前から長期の目標を立てる
効果的なレッスン
行動単位型と行動連鎖型のレッスンのタイプや教師誘導型、生徒から始めるタイプのレッスンを認識し、見分ける
指導方法
シェイピングを含む研究で確証された一連の方略の説明とプロンプトの使用やプロンプトを取り除くための効果的な方法
エラー修正
学習の機会を促すために、またレッスンタイプに合うようにデザインされたエラー修正の方法を系統的に使用する

ピラミッドアプローチを使って効果的な学習環境をつくりあげる方法についての詳細は、教育へのピラミッドアプローチトレーニングのワークショップにぜひご参加ください。